株式会社ナピル蓄電池協調制御エンジン(BCCE)の主要機能を公開
多PCS環境におけるSoCバランシングと高速協調制御を実現
株式会社ナピルは、ENECloudおよびEMS制御装置「ENE-C300」「ENE-G300」に搭載される「蓄電池協調制御エンジン(Battery Coordinated Control Engine:BCCE)」の主要機能を公開しました。
BCCEは、複数PCSおよび複数蓄電池クラスタで構成される蓄電池システムにおいて、各電池の状態に応じた最適な電力配分を実現する協調制御機能です。
近年、系統用蓄電池や産業用蓄電池の大容量化に伴い、多PCS並列構成を採用する案件が増加しています。一方で、電池ごとの容量差や劣化状態の違いにより、システム全体の運用効率や設備利用率に影響が生じるケースも少なくありません。
BCCEでは、各電池のSoC(State of Charge)や利用可能容量をリアルタイムに分析し、PCSごとの出力を動的に制御することで、システム全体のバランス運転を実現します。
主な特長
SoCバランシング制御
電池ごとの残量差を考慮しながら充放電指令を配分することで、特定電池への負荷集中を抑制します。
これにより、一部電池の早期停止や過度な劣化を防ぎ、システム全体の稼働時間向上に寄与します。
100ms周期の高速ディスパッチ
BCCEは100ms周期で制御演算を実施し、BMSからの状態変化を迅速に反映します。
異常検知時には対象PCSを自動的に切り離し、残りのPCSへ負荷を再配分することで、安全性と継続運転の両立を実現します。
多様な設備構成への対応
クラスタ単位構成およびラック単位構成の双方に対応しており、設備仕様に応じた柔軟なシステム設計が可能です。
また、複数BMSの能力集約方式についても、設備要件に応じた制御ポリシーを選択できます。
ENECloudとの連携
BCCEはENECloudと連携することで、現地EMS制御からクラウド監視までを一元管理できます。
運転状況の可視化、設定配信、運用履歴管理、レポート出力などを通じて、蓄電池システムの運用効率向上を支援します。
今後の展開
株式会社ナピルは今後も、蓄電池制御技術およびエネルギーマネジメント技術の高度化を通じて、再生可能エネルギーの普及拡大と電力システムの安定化に貢献してまいります。







